尋常性白斑について
尋常性白斑とは先天的ではなく後天的に皮膚の色が抜け、白くなってしまう病気のことです。比較的よく見られるので、尋常性という名前がついています。尋常性白斑になる原因としては、皮膚の中にあるメラニン色素をつくる細胞が消えてしまうことによります。治療にはステロイドやタクロリムスなどを利用した外用療法を行います。
尋常性白斑の原因
尋常性白斑の原因の根本は解明されていませんが、一つに自己免疫減少と考えられています。
過度のストレスなどで自己免疫に異常をきたし、皮膚のメラニン色素を形成する色素細胞を、自分自身で壊したり、機能低下を引き起こすことで色が抜けていきます。また、自律神経の異常、遺伝などの組み合わせによって引き起こされると考えられます。
尋常性白斑の症状
尋常性白斑の症状は、皮膚の色が脱けて白い斑点が出来るというものです。汎発型と神経分節型に分かれます。
汎発型
小さい白斑が広範囲に広がり、やがては全身が白くなる進行性で、メラノサイト(色素細胞)が死滅する自己免疫疾患の一つです。
神経分節型
体の片側から始まり特定の皮膚文節に広がりますが一年ほどで進行が止まります。
尋常性白斑の治療
当院ではVTRAC(ヴィトラック)による治療を行っています。
VTRAC(ヴィトラック)とは
症状のあらわれている部分のだけに紫外線を照射する最新の紫外線治療法で、従来の紫外線治療法で改善しにくかった症例にも効果があることが認められています。保険適用です。
VTRAC(ヴィトラック)の特徴
- 患部以外に光が当たらないので従来の紫外線療法より安全に
治療ができます。 - 治療時間が短くてすみます。
- 効果が比較的早くあらわれるので治療回数が少なくなります。
VTRAC(ヴィトラック)での治療の流れ
- 診察 症状や肌の状態をチェック。
- テスト照射 症状や肌に合わせて適切なエネルギーを設定しテスト照射。後日肌の反応を観察。
- 照射 テスト照射で決定したエネルギーで治療。