陥入爪（巻き爪）について
陥入爪は巻き爪とも呼ばれ、皮膚に爪が食い込むことでトラブルを引き起こす症状です。
皮膚に爪が食い込むと、傷ついた皮膚が雑菌に感染して炎症を起こし、化膿したり、痛みが出たりします。陥入爪で炎症を起こした状態になってしまうと、痛みで歩行が困難になる場合があります。
軽い陥入爪なら、爪切りで皮膚に食い込んだ爪を取り除けば症状が改善します。しかし、症状が重い場合は、病院で爪の両側を切除したり、ワイヤーによる矯正治療を受ける必要があります。
陥入爪の原因
陥入爪はハイヒールなどの先端の細い靴を履き続けたことによって起こることが多く、患者の大部分は女性です。先端の細い靴を履いていると、足の先端が圧迫されて爪の成長が阻害され、正常な方向ではなく柔らかい皮膚の中に成長しようとして症状が現れます。
ハイヒールなどの先端の細い靴が原因の場合は先の細い靴を履くことをやめれば症状は改善しますが、それ以外にも足の爪先付近にできた水虫が原因になって陥入爪を引き起こすことがあります。
陥入爪の手術
爪に巻き癖が付いて、常に陥入爪の状態になってしまったら手術で治療することが効果的です。食い込んだ爪で炎症が起きる都度、爪を切除する治療法では根本的な治療になりません。
陥入爪の治療では、巻き癖が付いて皮膚に食い込むようになってしまった爪を、正しい状態で生えてくるようにする治療を行ないます。まず、両側の皮膚に食い込む部分の爪を大きく切除します。その後、根本の部分に爪が生えてこない処置を施します。この手術を施すと、皮膚に食い込まない状態で新しい爪が生えてくるようになります。
